東大、煮沸可能な有機トランジスタを開発
薄くて柔らかいフィルム状で、煮沸しても壊れない有機トランジスタを開発したと、東京大の染谷隆夫教授らの研究チームが6日付の英科学誌ネイチャーコミュニケーションズ電子版に発表した。
低電圧で動き、高温で消毒可能なため、ペースメーカーなど体内に埋め込む医療機器への応用が期待されるという。
開発したトランジスタは、約10センチ四方で0・08ミリの薄さ。
柔らかいフィルムの上に、半導体の性質を持つ熱に強い有機材料や、アルミの電極で回路をつくり、フィルムで覆った。
2ボルトの低電圧で作動するため、人体に装着したり体内に埋め込んだりしても安全。
大麦が酸性土壌に適応する仕組みを解明 他の植物に応用し食糧不足解決へ期待 岡山大
世界各地で栽培されている大麦が、植物が生育しにくい酸性土壌にも適応する仕組みを岡山大の馬建鋒教授(植物栄養学)の研究グループが解明した。応用すれば、酸性土壌でも栽培可能な作物の増加が期待できるという。
7日付の英科学誌ネイチャーコミュニケーションズ電子版に掲載された。
酸性土壌は毒性の強いアルミニウムイオンが溶け出すことで、根の成長を妨げる。
大麦はアルカリ土壌の近東が起源だが、栽培域が拡大する中でアルミニウムイオンへの耐性を備え、日本をはじめ、酸性土壌が広がる東アジアでも栽培されている。
馬教授は、他の品種に比べて、酸性耐性品種はクエン酸分泌を促す特定の遺伝子が活発に働き、根の先からクエン酸を分泌させてアルミニウムイオンを無毒化していることを発見。
今回、東アジアで栽培されている20種の酸性耐性品種のDNAにだけ存在する約千の塩基の組み合わせがこの遺伝子を活性化させ、アルミニウムイオンを無毒化する仕組みをつきとめた。
耐性のない品種にこの塩基の組み合わせを導入したところ、耐性が高まったといい、馬教授は
「大麦や他の作物にも導入することで、世界の耕地面積の3~4割を占める酸性土壌でも栽培できる作物を
作り出し、食糧問題やエネルギー問題の解決にも貢献できる」としている。
セシウムを吸着する紙、凸版印刷が開発 除染作業を容易に
凸版印刷は3月7日、放射性物質のセシウムを吸着する機能紙を開発したと発表した。
鉱物の1種「ゼオライト」を紙に充填したもので、ロール状態で提供できるため利用や備蓄がしやすいという。
早急に実用化・量産を図り、東京電力・福島第一原子力発電所の事故で被害を受けた土地などの除染作業への貢献を目指すとしている。
さまざまな用途で使われているゼオライトだが、セシウムを吸着する性質もあり、福島県の除染方針でも水田にゼオライトを散布する方法が盛り込まれているという。
ただ、土地に均一にまくことが難しく、人手や手間がかかるのが難点だった。
開発した機能紙は、ゼオライトを高密度に充てんすることで、ゼオライトの特徴を維持したまま加工性の向上を実現しているという。土地などに均一に設置できる上、回収も容易だとしている。
今後、サンプルを提供して放射性物質の吸着性能を実証評価し、用途開発を進める。
【画像あり】 ブラックホールがガスの“弾丸”を放った瞬間の超高精細画像が発表される
ブラックホールが巨大で高速なガスの“弾丸”を発した瞬間を捉えた新たな超高精細画像が、
1月10日に発表された。
このデータは、地球から2万8000光年の距離にある、H1743-322と呼ばれるブラックホールと
その伴星の観測から得られたものだ。
このような二連星系の片割れであるブラックホールは、伴星から物質を引き込み、その赤道周囲に降着円盤と呼ばれる、高速で回転する円盤を形成する。この降着円盤から落下していく物質がもとになり、ブラックホールの軸方向から高速のジェットが噴出されることがある。
しかし時折、これらの継続的なジェットが途絶え、代わって超高速の電荷を帯びたガスの塊がブラックホールから放たれる。
この現象を、カナダのアルバータ大学に所属する研究者グレゴリー・シバコフ(Gregory Sivakoff)氏は、「拳銃の銃弾のようだ」と例える。
こうしたガスの噴出では、1時間で太陽の5年分に相当するエネルギーを放出することもある。
H1743-322は、太陽の5ないし10倍の質量を持つブラックホールで、1977年の発見以来、幾度となくこうした噴出を起こしてきた。
しかしこれまで、ブラックホールが“引き金を引き”、ガスの弾丸を放ったタイミングについては、正確なところがわかっておらず、そもそもこうした弾丸が発生する原因の解明において、鍵となる部分が不明のままだった。
◆ブラックホールがガスを放つ瞬間が判明
2009年になって、電波を放つ極めて明るい1組のガスの塊が、H1743-322から反対方向に放たれる模様を収めた、非常に詳細な画像が撮影された。
これらのガスの弾丸の運動を測定することで、その動きを逆算し、ガスが宇宙空間に放出された時期を特定することができた。
「光の4分の1近くの速さで物質を噴出するジェットが放たれる、まさにその場を捉えた」とシバコフ氏は説明する。
さらにH1743-322のX線および電波放出量の変化から、このブラックホールから放たれたガスの弾丸は、周囲を取り囲む降着円盤の中にあるガスの塊がブラックホールに接近しすぎて巻き込まれ、破壊された結果として生じた可能性も示唆されている。
「これらの観測結果は、降着円盤、さらにはジェットの原因となる事象の物理的仕組みをさらに解明する上で、最初のステップと言える」と、シバコフ氏はその意義を語った。
このブラックホールの放つガスの弾丸に関する研究成果は、1月10日、テキサス州オースティンで開かれたアメリカ天文学会の年次総会で発表された。
画像
【宇宙】 "8日午後にも到達" 最大規模の太陽嵐が地球に接近…通信、送電網、飛行機運航に悪影響か
米海洋大気局(NOAA)の宇宙気象予報センターは7日、太陽表面の巨大な爆発現象「太陽フレア」が6日に発生し、
放出された電離ガス(プラズマ)などによる太陽嵐が地球に向かっていると発表した。
AP通信によると、太陽嵐は最近5年間では最大の規模で、通信や送電線網、飛行機の運航などに悪影響を及ぼす恐れがあるという。
プラズマは時速640万キロの速さで地球に向かっており、
米東部時間の8日午前1時~午前5時(日本時間同日午後3時~午後7時)ごろに地球に到達する見通し。
9日午前(日本時間同日深夜)まで影響が続く可能性がある。
太陽嵐は太陽からエックス線などの電磁波や、プラズマ粒子が爆発的に放出される現象。地球の磁場や電離層が乱れ、
通信や衛星利用測位システム(GPS)に問題が起きることがあるほか、停電を引き起こすこともある。
1989年に太陽嵐が起きた際には、カナダで大規模な停電が発生した。(共同)
産経新聞 2012.3.8 11:36
http://sankei.jp.msn.com/science/news/120308/scn12030811370001-n1.htm
前スレ★1の投稿日:2012/03/08(木) 11:51:36.96
http://uni.2ch.net/test/read.cgi/newsplus/1331175096/
【有りか無しか】ニワトリを脳死状態にして生産する「肉工場コンセプト」が話題に
現在、世界では爆発的な人口の増加と貧困層の富裕化などによって食糧危機が問題となっています。
中でも肉の需要は増大する傾向にあり、試験管での人工肉開発、うんこを使った人工肉、肉食の代替としての昆虫食などの解決策が提案されています。
しかし多くの人々からは、「ちゃんとした肉を食べたい」という要望が強く、それに応えるために効率よく肉を採取できる羽毛の生えないニワトリも開発されましたが倫理的な問題が指摘されています。ところが、このニワトリ以上に効率的に肉を
生産するための飼育システムが提案され大きな話題となっています。それは、ニワトリを脳死状態(植物状態)にして、映画『マトリックス』に登場する人間プラントのように肉を生産するというものです。
この肉生産技術コンセプトは、建築を学ぶ学生アンドレ・フォードさんが提案しているものです。
フォードさんの提案では、まず外科的にニワトリの大脳皮質を切除し脳死状態にします。
この処置によって生存するためだけの最低限の能力だけのニワトリを作ります。そして、それらのニワトリをパックに入れて立体的に吊り下げ、チューブから必要な水分や栄養を胃に流し込むことで効率よく肉を生産するといいます。
イカソース(注意:ややショッキングな画像あり)
http://commonpost.boo.jp/?p=27809
【永久機関誕生か】「海をダムに見立て海中で水力発電」 神戸大院教授が構想発表 実現すれば原発1000基分の発電も可能
原発事故に伴う電力不足が懸念される中、神戸大学大学院海事科学研究科の西岡俊久教授(63)が「海洋エネルギーを活用した大規模発電装置の仕組みを発明した」と発表した。海を巨大ダムに見立て、海中で水力発電を行うという独創的なアイデア。理論的には原子力をはるかに上回る発電が可能といい、国際特許を申請している。
西岡教授は、破壊動力学の第一人者。物体に亀裂ができるメカニズムを解明するなどし、文部科学大臣科学技術賞、兵庫県科学賞などを受賞している。
海洋発電を考えたきっかけは、英スコットランド行政府が2008年に創設した「サルタイヤ賞」。海洋エネルギーだけを利用した革新的発電技術の開発者に賞金1000万ポンド(約12億円)を贈る賞で、西岡教授は地球の端が滝になっている「地球平面説」の絵からヒントを得たという。
海洋発電装置は、大型船のような海上浮遊物と海中の発電機2基、海中の配管で構成される。
まず、海水が海上浮遊物に付設した配管に入り、水の勢いでタービンを回して発電。海水はその後、潜水艦のような耐圧容器に入った海中に向けて配管内を落下し、発電機のタービンを回す。電気は海底ケーブルなどから陸上に送電し、海水はモーターを使って容器外に排出する。
配管の素材として用いる「スペクトラ繊維」は、鉄の10倍の強度。「金属疲労が生じず、かつ軟らかいので巻いて収納できる」と西岡教授。発電量は水の流量と落下の高低差で決まり、「例えば、海中の発電機が深さ千メートルであれば原発千基分(1基分の発電量約100万キロワット)の電気を作り出すことも可能だ」と強調する。
西岡教授は「ばかげた話と思うかもしれないが、実現すればクリーンな自然エネルギーで国全体の必要量を賄える。兵庫県内の企業など日本の英知を結集し、可能性を探りたい」と話している。
参考/神戸大学大学院海事科学研究科のリリース
http://prw.kyodonews.jp/open/release.do?r=201202222587
http://www.kobe-np.co.jp/news/shakai/0004847023.shtml
日露仏の合同チーム 地震制御システムの構築に着手 電流を地中に流しエネルギー解放を図る
地震は制御できるか 地中に電流流しエネルギー解放
巨大地震が来る前に小さな地震を人為的に起こすことでエネルギーを解放する――。
東海大学などの国際研究グループが中央アジアのキルギスとの間で、地震制御の可能性を探るための研究に乗り出した。
どんなアイデアなのか。
キルギスの首都ビシュケク郊外、天山山脈の麓にロシア科学アカデミー傘下の研究所がある。
この付近は世界でも有数の地震地帯。同研究所は約30年前から地中に電流を流し、地震発生前後の地下構造を調べている。
類似の調査は日本でも火山活動の監視などに試みられているが、キルギスでの実験の規模は桁外れに大きい。
約4キロ離して埋設した電極をケーブルで結び600~800アンペアの大電流を流す。
地下構造の変化を地下30キロの深さまで調べられるという。
注目されるのは電流を流すことで地震が誘発されたと主張している点だ。
2日後くらいから地震が増え、数日かけて収まっていくという。
地震は、流した電流のエネルギーの100万倍ものエネルギーがある。
説明では、地中にたまったひずみが、通電による刺激で解放されるらしい。
旧ソ連時代からの実験は軍事目的だったこともあり、最近まで実態が知られていなかった。
昨年11月、国際測地学・地球物理学連合(IUGG)傘下の研究グループがロシア科学アカデミーとの間で、キルギスでの研究協力の取り決めを結んだ。
これを受けて日本とフランスのグループが地中の電位を常時測定する観測装置を現地に設置してデータを取り始めた。
ダムができると付近で地震が増えたとする話などから、地中に水を入れると地震が誘発されることが分かっている。
地面に穴を掘って注水することで人工地震を起こすというアイデアもあるが、地中深くまで穴を掘ることが難しい。
「その点、電流なら地上や海底付近から地中深くまで流せる」
共同研究の中心となっている東海大学海洋研究所地震予知研究センターの長尾年恭センター長はこう説明する。
地震の制御につながるかどうかは今後、実験データを十分に集める必要がある。
発生場所や仕組みが違う全ての地震に当てはまるかどうかもわかっていない。
長尾氏は南海地震など将来予想される巨大地震を念頭に「人為的にゆっくり地震を起こしてエネルギーを少しずつ解放できるかもしれない。
地震制御の研究には大きな可能性がある」とみる。
素 直 に ビ ビ っ た 最 先 端 技 術
1 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/02/24(金) 22:55:31.00 ID:d2z70oBe0
ボタン押すとマイナス30度まで冷える缶ジュース
http://rocketnews24.com/2012/02/16/183385/
【科学】ニュートリノ超光速、CERNも間違い認める
同機関の発表によると、国際研究グループ「OPERA」は、実験結果に影響を与えうる問題点として〈1〉時刻の補正ミス〈2〉光ファイバーケーブルの緩み――を特定した。
こうした不備で結果がどう変わるか検証する実験を5月に行う。
(2012年2月24日13時32分 読売新聞)
http://www.yomiuri.co.jp/science/news/20120224-OYT1T00324.htm
【理論物理】宇宙の加速膨張を説明する新たな理論「物質と反物質の反発から生じる反重力に起因」
2012/02/16
宇宙全体に存在するとされながらも、正体が依然として不明な「暗黒エネルギー」。宇宙の加速膨張を説明する有力な仮説と見なされている。だが最近になって、物質と反物質との間の強力な反発力に基づく新たな理論が発表された。
宇宙膨張説は近年では広く支持されているが、1998年になってその膨張が加速的だと示唆する観測結果が発表された。これは研究者の間でも予想外であり、物理学における“最も深刻な問題”とされている。重力に対する従来の認識に基づけば、宇宙の物質間には引力が働くため膨張は減速しなければならないからだ。この加速膨張を説明するために提唱されたのが、反発力を生む仮想的なエネルギー「暗黒エネルギー」である。
新たな研究結果は、この暗黒エネルギーによる効果が実際には、通常の物質と反物質とが反発し合うときに生じる一種の「反重力」に起因することを指摘。発表したイタリア、トリノ天文台の宇宙物理学者マッシモ・ビラータ(Massimo Villata)氏は次のように説明する。「通常この反発力は、宇宙全体を一様に満たしている暗黒エネルギーが元だとされる。しかし暗黒エネルギーの正体や、なぜそのような効果をもたらすのかについてはまったく分かっていない。我々は未知の存在の代わりに、比較的よく知られている反物質による反重力に着目した」。
◆カギは宇宙空間に散在する空洞領域
ビラータ氏によると、宇宙の加速膨張のカギを握っているのは、宇宙空間に散在する巨大な空洞領域だという。全長が数百万光年にもおよぶこの領域には、なぜか銀河や銀河団が存在しない。
同氏はそこに大量の反物質が存在し、恒星や惑星を含む銀河が形成される可能性もあると考えている。天の川銀河に最も近い空洞領域は「ローカルボイド」で、おとめ座超銀河団の中に位置する。
反物質は、現在の観測機器で検出できる電磁波を放出していないため、実際にその姿をとらえることはできない。「空洞領域に存在する反物質が不可視な理由はいくつか考えられるが、明確な結論は得られていない。また実験室の反物質は、周囲に通常の物質が存在するため、空洞領域にある反物質とは異なる挙動を示す可能性がある」。
反物質は銀河内に存在する物質に対して反発力を及ぼすことで、物質どうしを引き離す働きを持つと考えられる。そのため反物質自体は知ることができなくても、宇宙の可視的な領域に及ぼす影響の観測はできるとビラータ氏は述べる。
今回の研究結果から、宇宙に関するその他の問題についても解決の可能性が出てきたという。その1つが“失われた反物質”問題である。
現代物理学の定説では、ビッグバンの際に物質粒子と反物質粒子が同じ量だけ生成される。だが、宇宙の可視領域は通常の物質からなる構造ばかりが存在するように見える。
そこでビラータ氏は、ローカルボイドの中にどの程度の反物質が存在するかの特定を試みた。
ローカルボイドには、物質で構成された巨大で平坦な銀河の集団「ローカルシート」が隣接しており、ローカルボイドから遠ざかっていると考えられている。同氏は、ローカルシートを遠ざける反発力が生まれるにはどの程度の反物質が必要かを計算した。
(>>2以降に続く)
▽記事引用元 ナショナルジオグラフィック ニュース
http://www.nationalgeographic.co.jp/news/news_article.php?file_id=20120216001&expand#title
英語原文 Is Dark Energy Really "Repulsive Gravity"?
http://news.nationalgeographic.com/news/2012/02/120215-dark-energy-antimatter-physics-alternate-space-science/
▽画像 暗黒エネルギーが関わっているとされる宇宙の膨張とその加速を時系列で表したイメージ図。
▽Astrophysics and Space Science
http://www.springerlink.com/content/0004-640x/338/1/
【画像あり】 南太平洋深海で超巨大な端脚類発見される
世界で最も深い海溝の一つから謎の“超巨大”端脚類(ヨコエビの仲間)が見つかり、2月2日に詳細が発表された。
調査チームはケルマデック海溝にわなを仕掛け、ピンクがかったエビのような生物7匹を捕獲した。
ケルマデック海溝はニュージーランド北方沖の海底を走る亀裂で、最深部は水深1万メートルにも達する。
最大の個体は水深約7000メートルで捕獲され、体長28センチ。
これまでの記録の3倍近いサイズだ。
今回発見された7匹について、新種なのか単に巨大な既存種なのかはまだわかっていない。
調査を率いたイギリス、アバディーン大学の海洋生物学者アラン・ジェイミソン氏によると、当初のターゲットは1950年代を最後に目撃されていないクサウオだった。
ところが、巨大端脚類に衝撃を受ける結果になったという。
「端脚類は深海溝によく生息しているが、たいてい2、3センチほどのサイズだ。わなの餌を下ろすと、
ほんの数分でハチの群れのように現れ、むさぼり尽くす」とジェイミソン氏は説明する。
「ところが今回は、怪物のような端脚類がやって来た。中間サイズの個体はまだ見つかっていない」。
体内にチップを埋め込み自動で投薬することに成功! 注射不要に
このチップ(13ミリ×5ミリ)は、一種の小型コンピューター。外部からの無線通信か内部のプログラムの指示でチップの穴から薬を体内に放出する機能を持つ。今回は骨粗鬆症の治療に応用し、骨を作る働きを活発にする注射薬テリパラチド20日分を1日分ずつ放出できるように工夫。複数のチップがUSBメモリーほどの大きさの容器に入れてある。
65~70歳の女性患者7人の腰回りに埋め込み、様子をみたところ、薬は想定通り放出され、副作用もみられなかった。
注射と同様に骨を作る働きを活発にする働きがみられたという。
(続きを読むにはログインが必要です)
患者の体内に埋め込まれ、薬を放出するマイクロチップ(右)。USBメモリー(左)と同じぐらいの大きさの容器に入っている=米マイクロチップス社提供
朝日新聞
http://www.asahi.com/science/update/0217/TKY201202170003.html
論文
First-in-Human Testing of a Wirelessly Controlled Drug Delivery Microchip
R. Farra et al.
Published in Science Translational Medicine Rapid Publication on February 16 2012
Sci. Transl. Med. DOI: 10.1126/scitranslmed.3003276
http://stm.sciencemag.org/content/early/2012/02/15/scitranslmed.3003276
注)これはBPではなくPTHを投薬する目的のようです。
【資源】 世界初 福岡県、レアメタル「タンタル」の都市鉱山からの再資源化事業を開始
福岡県は15日、三井金属鉱業(東京)と県内の廃棄物中間処理会社と共同で、使用済み産業用電子機器からレアメタル(希少金属)のタンタルを回収、再資源化する事業を今月から、リサイクル産業の集積地「エコタウン」がある大牟田市で開始すると発表した。
タンタルは国内で使用されている量の全てを輸入に頼っており、県は「価格が高騰しているレアメタルの安定確保につなげたい」と意気込んでいる。
三井金属鉱業によると、このような取り組みは世界初という。
タンタルは、スマートフォン(高機能携帯電話)やパソコンなどの基板にあるコンデンサーの製造に欠かせない金属。
近年、IT事業の振興を背景に価格が高騰しており、1月末の相場はタンタル1キロ当たり約4万円という。
【健康】本当は体にいいのに「ダメ」と誤解されていること6つ
怒り、アルコール、職場でのうたた寝……。体に悪い、役立たないと言われていることの筆頭ですね。
でも、なんでも我慢するのが体にイイわけでもありません。研究結果から見ても、どうやらその通りのようです。
カナダのニュースサイト『Canada.com』から、誤解されがちな体にいいこと6つをお送りいたします。ちょっとひねりが効いているので、注意してお試しを!
前編の今回は、1:怒りも役立つことがある、2:赤ワインは心臓の味方、3:体が求める“なまけ方”、の3つをお送りいたします。
■1:怒りも役立つことがある
「ネガティブな感情は悪いもの」と言われ続けて久しいですが、研究の結果、怒りには役立つ機能が多くあることが判明しました。
心理科学誌の研究によると、気に入らない作業をさっさと済ませることや、必要なものごとを獲得するための競争に強くなることに、怒りが非常に役立つのだそうです。(例:バーゲン売り場で勝つ!) この効果は、特に女性に強いとのことです。
また、怒りのようなネガティブな感情を解放することは、ストレスや不安、そして不満を抑圧することから起きる害を減少させます。
気に入らないことをぐっと飲み込んで、ひとり静かに“沸騰”していると、うつ・肥満・免疫力低下に関連するホルモンのコルチゾールが増加します。怒りのエネルギーを飲み込んでも、そのエネルギーは消えず、別の形に変化するのは、みなさん経験済みだと思います。上手にエネルギーをリリースしてあげると、“仕事の効率にも健康にもいい!”ということですね。
でも、怒りの解放は相手を傷つけることとは別物ということをお忘れなく! 相手を傷つけず怒りをリリースするのは、ちょっとテクがいりそうですね。必要な場合は、カウンセラーやコーチに相談してみるのもいいかもしれません。
■2:赤ワインは心臓の味方
赤ワインはポリフェノールが豊富です。このポリフェノール、いわゆる抗酸化物質なんです。アメリカの名門メイヨー病院によると、赤ワインのポリフェノールは、心臓の血管内壁を保護するのに役立つとのことです。ポリフェノールの中でも、レスベラトロルという物質は悪玉コレステロールを減らし、血栓を防ぐ効果があります。(ちなみにレスベラトロルは、ワイン以外にもブドウ、ブルーベリー、クランベリーなどのベリー類にも含まれています。)
ところがネズミを使った調査によると、レスベラトロルの効果が出るには、一日にワイン80ボトル飲む必要があるとのこと。これでは残念ながらおすすめできませんが、ダメかと思うのはまだ早い!
スペインの研究チームが行った、4万1,000人への調査の再考察から、グラス1杯のワインで、心臓病リスクが半分に減るという結果が出ています。ちなみにボトルを全部あけても、グラス1杯分と同じ効果だとのことです。
これなら、いい感じですね。もともとアルコールを飲まない人が、がんばって飲むことはないでしょうが、すでにアルコールと仲よしの人は、上手につき合う目安になりますね。
効果だけ見るならばグラス1杯で充分、それ以上はムダということになりますが、惜しむらくは、スペインは世界最大の赤ワイン生産国。「たくさん飲むほど効果増大!」と言いたいところでしょう。科学的見地からは、そうも言えないでしょうけれど。
■3:体が求める“なまけ方”
ペンシルバニア大学の研究チームがNASAと行った研究によると、短時間の昼寝は、活力や記憶力を高め、機嫌をよく保ち、ストレスの影響を減少させ、その結果心臓病のリスクを下げる効果があるとのことです。
“NASAと昼寝”と聞くと、どうも合わない気がしますが、宇宙飛行士は過酷な環境に生活するわけですから、こういった研究が、生命を守ることにつながるのでしょうね。
Menjoy! 2012/02/12 22:00
www.men-joy.jp/archives/36913
>>2以降に続く
ハーバード大学の研究者である、サラ・メドニック氏の研究によると、昼間の短時間の睡眠は、視覚処理作業の効率を高める効果があるそうです。
ただし、本格的に眠った場合の入眠時に現れるノンレム睡眠と、その後に現れるレム睡眠の両方に至る必要があります。
ノンレム睡眠では認知と創造性が回復し、レム睡眠では身体的な機能が回復します。
ノンレム睡眠・レム睡眠の両方を伴った1時間の昼寝は、夜の睡眠全体に匹敵するほどの回復力をもたらすとサラ氏は加えています。
ちなみに職場環境革新の帝王であるグーグルや、ナイキ、ブリティッシュエアウェイズといった、先見の明のある企業では、既に午後の昼寝を取り入れています。それだけではなく、睡眠ルームを作ったり、オフィスに昼寝グッズを常備したりするなど、積極的に昼寝を推奨しています。
いかがでしたか? “なまけ方”というよりは、人間の生物メカニズムをフル活用するという風情ですね。後編では、4:チョコレートは心臓を守り“がん”と戦う、5:赤身の肉は栄養豊富、6:セックスは神経をなだめ免疫力アップさせる、の3つをお送りいたします。
本当は体にいいのに「ダメ」と誤解されていること6つ【後編】
チョコレートやお肉の摂り過ぎは、健康的にダメと言われていますよね。しかし、せっかくなら上手につき合いたいもの。カナダのニュースサイト『Canada.com』から、誤解されがちな体にいいこと6つをお送りいたします。後編の今回は、4:チョコレートは心臓を守り“がん”と戦う、5:赤身の肉は栄養豊富、6:セックスは神経をなだめ免疫力アップさせる、の3つをお送りいたします。
前編とは違い、ちょっとひねりが効いているので注意してお試しあれ!
■4:チョコレートは心臓を守り“がん”と戦う
ハーバード大学の研究によると、ダークチョコレートには、健康に関連する多数の化学物質が含まれているそうです。例えば、抗炎症、抗アレルギー、抗ガン作用のフラボノイドが、最も多く含まれている食品は、ダークチョコレートなのです。
フラボノイドは、善玉コレステロールを増加させる一方で、ある種のコレステロールの酸化を防いで、体にダメージを与える形状になるのを防ぎます。またダークチョコレートは血圧を下げ、血小板の活性化を防いで脳卒中や、心臓発作のリスクを下げる効果があります。
この点から言えば、チョコレートはダークであるほど効果的で、純ココアならばなお効果的です。ちなみに専門家によると、ミルクチョコレートは「食べてもムダ」だそうです。
“インカ帝国の王の飲み物”が、チョコレートのはじまりだそうですが、さすが王の飲み物、健康効果抜群ですね!
純度の高いダークチョコをおつまみに、赤ワインをグラスに1杯楽しんでリラックス、なんてどうでしょうか?
■5:赤身の肉は栄養豊富
赤身の肉とは、牛肉や羊肉などの調理前に赤みがかっている肉を指します。(なので白っぽい鶏肉やピンクの豚肉は入りません)
牛肉、バイソンの肉、そして狩猟肉は、菜食では得られない栄養の宝庫です。
赤身の肉には、鉄分、亜鉛、ビタミンD、ビタミンB3、B6、B12が含まれており、カナダ人にとっては、肉以外の食物からは得にくい栄養素です。(日本人の食生活では、これらの栄養素は、主に魚介類や穀類や大豆などに含まれています。欠乏しがちですが、カナダの食生活よりは摂りやすい環境なのかもしれませんね)
牛肉の脂肪が、いかに健康に悪いかという研究は山のようにあります。心臓病、がんのリスクが高まるという内容が多いのですが、人間50歳を過ぎると、どっちにしろこれらのリスクは日々高まりますが……。
昨年のはじめに、英国栄養学財団が公開した栄養学速報に、赤身の肉の健康リスクに関する大規模調査についての記事が含まれていました。結果は「脂肪分の少ない適量の赤身の肉は健康によい」との内容でした。牛肉の脂肪は「健康に悪い」といわれる飽和脂肪酸と、「健康にいい」といわれる一価不飽和脂肪酸が混ざっています。脂肪は取り除いた方が、無難かもしれません。
穀物を食べさせている牛の肉よりも、草食動物の肉は、脂肪が少なくオメガ3脂肪酸やオメガ6脂肪酸が豊富です。穀物ではなく草をたべている牛やバイソンの肉、ヘラジカや鹿やカンガルーなどの狩猟肉は、栄養豊富で脂肪が少ない赤身の肉です。
続く
■6:セックスは神経をなだめ免疫力アップさせる
適切に行うと、セックスは30~60分で200キロカロリーを消費する、よい運動になるとのこと。(ちなみに数値はあなたの熱意で上下します) 加えて、生物学的心理学誌の研究によると、ストレスの多い状況にいる女性は(もちろん事後に)より鎮静し、血圧が下がる傾向があるとのことです。
また、ペンシルバニア州にあるウィルクス大学の研究で、女性の免疫機能の検査をする調査が行われました。その結果、風邪や感染症を防ぐ免疫機能は、ひんぱんにセックスをしている女性の方が、禁欲的な女性よりも、高いという結果が明らかになりました。
“セックスできれいになる”、“セックスで健康になる”を裏付ける研究は、結構たくさんされているみたいですね。免疫機能までアップするとは驚きです。
いかがでしたか? 赤身の肉を避ける傾向は日本には少ないので、今ひとつ危機感を共有できませんが、牛肉の脂肪は避けた方がベターというところは同じ。そして、選択肢に狩猟肉が入っているところがカナダらしいですね。
ただガマンをするのではなく、上手につきあいながら健康も気づかうのが大人のたしなみです。付き合い方にテクがいるものもありますが、ぜひ上手に楽しんでみてください!
Menjoy! 2012/02/12 23:00
http://www.men-joy.jp/archives/36918
Seven healthy sins: Some of the bad things you've been warned about may actually be good for you
Randy Shore/Postmedia News November 16, 2011
http://www.canada.com/Seven+healthy+sins+Some+things+been+warned+about+actually+good/5719396/story.html
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生命の始まりは海ではなく陸地だった…? 細胞を持つ生命は熱泥泉で生まれた可能性
Dave Mosher for National Geographic News
February 14, 2012
地球初の細胞を持つ生命体は、原始時代の海ではなく、火山による蒸気で熱せられ、ぬるぬるした
泥がたまる熱泥泉で生まれた可能性が高いとの研究結果が発表された。
最新の細胞および地質関連の研究に基づくこの説は、高名な自然科学者チャールズ・ダーウィンが
かつて提唱した、生命は栄養素に富む「小さな暖かい池」で生まれたとの考察にも近い。
進化論の初期のころのダーウィンの考察とは異なり、近年では生命の起源を海に求める理論が主流
だった。これは生命が繁栄するオアシスが海底で続々と見つかっているためだ。
こうした深海の生態系では、単純だが悪環境に強い微生物が熱水を放つ噴火口から生じる有毒な
無機物を食料として生きながらえている。これは多くの専門家が、地球上で最初の細胞が生まれた
場所に近いと考えている環境だ。
しかし今回発表された新たな研究は、あらゆる細胞が細胞膜の中に蓄える液体の組成は、原始時代
の海水とは似ても似つかないものだと指摘している。
一方で、この細胞内の液体は陸上の火山性の熱泥泉に見られる、濃縮された蒸気に非常に近いことも
判明した。
陸上でもこうした環境では、地球上のすべての生物の細胞内部と同様に、ナトリウムに対する
カリウムの割合が高い。一方、海洋環境では圧倒的にナトリウムの割合が高い。
「細胞が分子機械であるタンパク質を合成するためには、多くのカリウムを必要とする。ナトリウムは
これらの活動を阻むものだ」と、今回の研究の共著者でドイツのオスナブリュック大学所属の生物
物理学者、アルメン・ムルキジャニアン(Armen Mulkidjanian)氏は指摘する。
「生命はタンパク質を合成せずには生きられないため、細胞内のカリウムの濃度を高く保つ必要がある」。
◆生命誕生時の環境を維持する細胞
現在の生物の細胞は複雑なタンパク質を用い、細胞膜を通して余分なナトリウムを排出することで
正常な機能を保っている。
しかし誕生して間もない細胞では、そのような仕組みを使うことはできなかった。原始的な細胞膜と、
内部に運良く取り込めたあり合わせの栄養物で生きていくしかなかったはずだ。つまり、初期の細胞は
透過性が高く、完全に周囲の環境に左右される性質を持っていたと考えられる。ナトリウムに対する
カリウムの比率も、周囲の環境に応じて、カリウムの方が多くならざるを得なかったのだろう。
しかし原始時代の海水は、現在の海水と同じく、ナトリウムとカリウムの比率は40対1で、圧倒的に
ナトリウムが多い。
(>>2以降に続く)
▽記事引用元 ナショナルジオグラフィック ニュース
http://www.nationalgeographic.co.jp/news/news_article.php?file_id=20120214004&expand#title
英語原文 Life on Earth Began on Land, Not in Sea?
http://news.nationalgeographic.com/news/2012/02/120213-first-life-land-mud-darwin-evolution-animals-science/
▽画像 蒸気が立ち上るロシア、カムチャツカ半島の地熱地帯。
▽Proceedings of the National Academy of Sciencesに掲載の論文要旨
Origin of first cells at terrestrial, anoxic geothermal fields
http://www.pnas.org/content/early/2012/02/08/1117774109
この難問を踏まえ、ムルキジャニアン氏をはじめとする研究チームは複数の地質学者の協力を得て、
43億年前から38億年前の間に生物が出現した可能性のある海以外の場所について検討した。
その結果、陸地の地熱地帯、特にイエローストーン国立公園で見られるような熱泥泉でも、生物の
発生は可能であることが判明した。
「熱泥泉とは地中から蒸気が湧き上がり濃縮される場所で、この蒸気にはカリウムをはじめとする
多くの無機物が含まれている」とムルキジャニアン氏は説明する。「見た目は地中から湧いてくる
泥だまりのようで、初期の細胞にとっては絶好の生命のゆりかごになっただろう」。
これまで長い間、熱泥泉と原始時代の泥だまりとの類似性は否定されてきた。というのも、現在の
熱泥泉には硫化水素が大気中の酸素と化合して生まれる猛毒の化学物質、硫酸が大量に含まれている
からだ。
「酸性の強さを理由に、この説は敬遠されてきたが、原始の地球の大気では、酸素濃度は低かった
はずだ」とムルキジャニアン氏は指摘する。「こうした酸素の少ない環境が長期間にわたって維持
されており、これが地球で最初の生命を育む助けになったと考えられる」。
生命の起源は陸上にあったとする今回の研究は、2月13日付で「Proceedings of the National
Academy of Sciences」のオンライン版に掲載された。
(記事引用ここまで)
【菌類】「ナウシカ」の世界が現実に ポリウレタン樹脂を食べる菌「Pestalotiopsis microspora」が発見される
※「胞子」:元記事ではfungus
http://dnaimg.com/2012/02/06/yale_discovers_a_fungus_that_eats_plastic/title.jpg
映画「風の谷のナウシカ」では、「腐海」と呼ばれる菌類で構成された不気味な森の底で、人類が汚染した大地がゆっくりと浄化されていく世界が描かれていましたが、もうすぐこれが現実のものになるかもしれません。南米・エクアドルのジャングルで、ポリウレタン樹脂のみを食べて生きられる胞子が発見されました。
※「ポリウレタン樹脂のみを食べて」 原文と思われる部分:At Yale, Pria Anand ’10, an
alumna of the course, isolated P. microspora samples and showed that they could do something no one had seen: live and prosper on a steady diet of polyurethane alone.
胞子を発見したのはイェール大学のスコット・ストロベル教授と学生達。「Pestalotiopsis microspora」と名付けられたこの胞子は、ポリウレタンのみを食べて生きられることが発見されました。
ポリウレタン樹脂はクッション材として様々に活用されていますが、腐ったり分解して土に戻りにくいのでゴミとしては非常にやっかいなもの。この胞子を利用することでこれらの廃棄ポリウレタンを分解できる可能性が高くなりました。無酸素の環境でも生きられるため、上にさらにゴミをい積んでも活動が可能です。
すでにこの胞子から、ポリウレタンを分解する酵素の抽出にも成功しており、これを単体で用いることもできるそうです。
人口が増えると必ず問題となるのが廃棄物の増加問題と資源の枯渇。こうした微生物を利用することで、安全・ローコストに処理したり、微量な元素を取り込んで濃縮したりといった研究は様々な機関で行われています。
「ナウシカ」では、自然の怒りによって人間は絶滅のふちに追いやられてしまいました。現実の世界では間に合うことを祈りたいものです・
chaka/Daily News Agency 2012.02.06 21:09
http://dailynewsagency.com/2012/02/06/yale_discovers_a_fungus_that_eats_plastic/
Biodegradation of Polyester Polyurethane by Endophytic Fungi Jonathan R. Russell, Jeffrey Huang, Pria Anand, Kaury Kucera, Amanda G. Sandoval, Kathleen W. Dantzler, DaShawn Hickman, Justin Jee, Farrah M. Kimovec, David Koppstein, Daniel H. Marks, Paul A. Mittermiller, Salvador Joel Núñez, Marina Santiago, Maria A. Townes, Michael Vishnevetsky, Neely E. Williams, Mario Percy Núñez Vargas, Lori-Ann Boulanger, Carol Bascom-Slack, and Scott A. Strobel Appl. Environ. Microbiol. September 2011 ; 77:6076-6084 doi:10.1128/AEM.00521-11
http://aem.asm.org/content/77/17/6076.abstract?sid=ace9ac93-0f01-423d-965b-dd13e4d5e608
関連ニュース
【生化学】生分解性プラスチックを急速分解する酵素、大量生産の技術を開発 当初の4万倍の生産効率…農業環境技術研究所
http://anago.2ch.net/test/read.cgi/scienceplus/1322287410/-100
【動画あり】 アメリカ、電磁波と音波で火炎プラズマを乱し鎮火する技術を開発
DARPA、電磁波と音波を使った消火技術を開発
米国防総省の国防高等研究計画局(DARPA)が、電磁場と音響学の技術を使った新しい消火方法を開発中とのこと。
水や消火剤が使えない特殊な状況での消防活動への応用が考えられ、従来の消火方法と比べて環境負荷も低いとしています。
現在の消火方法は、水や泡、その他の消火剤を噴射して、燃焼にかかわる化学反応を止めることを主眼とするもの。
これに対して、今回開発された消火方法は、炎それ自体の原理を利用していると言えるようです。
水による消火は最も基本的な方法ですが、これは周囲の酸素濃度を薄めることによって、二酸化炭素で炎を窒息させるものです(転載者注:DARPA原文では「水は主に炎を冷却するすが、二酸化炭素は酸素濃度を低下させることにより炎を窒息させる」となっています)。
また、ハロンのような化学消火剤には、燃焼プロセスを止める働きがあります。これらの技術には、周囲の建物や財産に巻き添え的なダメージを与えたり、環境負荷が高いなどの限界があります。
様々な種類の火災のなかには、これらの方法が限定的な効き目しか持たないものもあります。
既存の消火剤はすべて何らかの物質で構成されているので、火災現場に実際にモノを運び込んで、
炎の中でそれを散布しなければなりません。
このことは、鎮火までにかかる時間を制約しますし、閉鎖空間や障害物がある場所では消防活動の限界にもなります。
例えば、戦車内部や船上、飛行機のコクピットなどでの火災は、戦闘員を危険にさらすことになります。
「私たちは小さな炎を消したり、再発火を防いだり、さらに炎を曲げることなどにも成功しました。
これらの効果は今のところ非常に局所的なものであり、規模の拡大はこれから克服すべき課題ではありますが」とDARPAのプログラムマネージャー Matthew Goodman氏は言います。
最近終了したDARPAの瞬時消火プログラム(IFS: Instant Fire Suppression)は、電磁場と音響学による火炎プラズマの不安定化技術を用いた革新的消火システムの実現可能性の立証をめざすものでした。
研究チームはハーバード大学で実証実験を行い、手に持った棒状の電極を使って、メタンなどの燃料による小さな炎を消火してみせました(動画参照)。
「私たちの研究は、電磁波・音波と火炎プラズマの相互作用の理解と定量化を進める上でのブレークスルーになりました」とGoodman氏。
今後この相互作用についての理解を深め、その作用を火炎プラズマに適用した消火技術の開発を進めていくといいます。
冷蔵庫がなくてもOK、自ら冷える缶飲料 米飲料会社が販売へ
1 :トレロカモミロφ ★:2012/02/10(金) 12:14:19.81 ID:???0
冷蔵庫がなくてもOK、自ら冷える缶飲料 米飲料会社が販売へ
2012年02月10日 06:58 発信地:米国
米飲料ジョゼフ・カンパニー・インターナショナルが、自ら冷える缶飲料を今年発売する計画だ。
特殊な缶を用いており中身の飲料をマイナス30度まで冷やすことができる。
同社によれば世界初だという。
同社の栄養ドリンク「ウェストコースト・チル」が、この「自動冷却缶」で販売される飲料の第1号になる。
外観のデザインは通常の製品と同じだが、内側に自動冷却の仕組みが施されている。
店頭では常温で販売。購入者は缶のボタンを押すだけで、冷たい飲料を飲むことができる。
ジョゼフ・カンパニーによると、缶の内部には米環境保護局(EPA)がオゾン層破壊防止に貢献する技術に送る賞を受賞したマイクロクール技術が使われており、缶のボタンを押すと冷却機能が働く仕組みで、わずか数分で飲料を冷たくすることができるという。
ジョゼフ・カンパニーでは、この特殊冷却缶入りの「ウェストコースト・チル」は、まず南カリフォルニアとラスベガスの一部店舗で、3~4月に発売した後、他の高級栄養ドリンクと同程度の価格で販売する計画だ。
(c)Relaxnews/AFPBB News
【動画あり】 五感感応ロボ「TELESAR V」が日本で始動!
慶応大学の研究チームが、操作する人間と同じ動作をして視覚や聴覚触覚までもを伝達する人間型ロボットの開発に成功した。
米大ヒット映画『アバター』の世界が一歩、現実に近づいたようだ。
慶応大学大学院メディアデザイン研究科の舘暲教授率いる研究チームが開発したテレイグジスタンスロボット「TELESAR V」は、ヘルメット型、ベスト型、手袋型の各装置を身に付けた操縦者の身体の動きをそっくりそのまま模倣し、その動作によって得られた情報を感覚としてセンサーで操縦者に伝える。
操縦者が装着する薄いポリエステル製の手袋型装置には、多数の半導体と小型モーターが内蔵され、ロボットが物体に触れた際の「すべすべしている」「ざらついている」「熱い」「冷たい」といった感覚を操縦者も感じることができる。
ロボットの「目」はカメラになっており、見たものを3D画像で操縦者の目前の小型スクリーンに映し出す。
また、マイクで音を拾ったり、スピーカーからロボットの周辺にいる人々に操縦者の声を伝えることも可能だ。
「TELESAR V」を操縦した研究チームの家室証さんは、まるで自分がロボットになったような感覚だと説明する。
ジェームズ・キャメロン監督の3DSF映画『アバター』で、元米兵の主人公は、自身のDNAが組み込まれた分身「アバター」となって、「パンドラ」の世界を自由自在に動き回った。
そんな『アバター』で描かれた世界からはまだ、「TELESAR V」はほど遠いかもしれない。
それでも舘教授は、研究開発が進めば、より緊急性や安全が求められる分野への応用は、そう遠くないうちに実現するのではないかと語る。例えば、事故を起こした福島第1原子力発電所内など、人間による作業を必要としながら人間が立ち入るには危険すぎる環境への応用だ。
(一部抜粋)
【動画あり】 アメリカ、自律型極小クアドローター(4枚羽根)を開発 4機編隊でアクロバット飛行に成功
ペンシルベニア大学GRASP研究所は、
投げ上げられた輪をくぐれる性能も持つ自律型極小ヘリコプターが、20機で編隊飛行し、複雑な曲芸飛行を行う動画を公開している。
印象的な新しい動画では、飛行中の極小ロボット・ヘリが、驚愕するほど機敏かつ正確に、反転や方向転換、障害物を避けながらの飛行、さらには8の字飛行まで行っている。
GRASP研究所は、2010年以降、Kmel Robotics社が開発した小型クアドローター(4発ローター)の性能を著しく向上させ、一連の動画に記録を残してきた。
これらの動画では、ロボット・ヘリが、[空中に投げ上げられた]投げ輪をくぐり抜けたり、塔のような構造物を組み立てたりしている。
クワッドコプターT580FS
研究チームは昨年、基本的な編隊飛行のデモを行ったが、途中で通信が途絶えて、1機が脱落した。
今回の動画はその改良版となる。GRASP研究所では引き続き、自律的に編隊飛行を行い、互いに通信して位置を保つ性能を伸ばそうとしている。
【資源】 スズの国際価格、年初から24%上昇 中国・インドネシア供給不安
スズ地金の国際価格が上昇基調を強めている。
指標となるロンドン金属取引所(LME)の現物価格は6日、前週末比120ドル高のトン当たり2万4425ドルと年初から約24%上昇。
ギリシャをめぐる第2次支援協議の難航などを背景にしたドル高進行が圧迫したものの需給逼迫(ひっぱく)懸念が上げ材料となった。
「低迷が続いていた半導体・電子機器関連需要に底打ちの兆しが出始めている一方、主要供給国である中国、インドネシアの供給不安が支援材料となった」
(三菱UFJリサーチ&コンサルティングの芥田知至・調査部主任研究員)との指摘があった。
スズは銅との合金である青銅や鉛との合金であるハンダなどに使われる。
スズ地金のLME相場は昨年2―5月にはトン当たり3万ドルを上回って推移していたが、9月下旬には一時2万ドルを下回るまで下落。
10―11月は2万ドル台を回復したが、12月後半には1万9000ドルを割り込んだ。
【日本技術】 自動車の排ガス触媒に銅酸化物が有効であると発見 レアメタル不要、実用化に期待―大阪大
自動車排ガスの浄化用触媒として、銅酸化物が有効であることを発見したと笠井秀明大阪大大学院教授(物性理論)らの研究グループが7日、発表した。
ロジウム(Rh)など高価なレアメタル(希少金属)を使わない新たな排ガス触媒の実用化が期待できるという。
グループはまず、排ガス触媒に使われているRhと、排ガス中の一酸化窒素(NO)との相互作用を理論的に解析。
この結果、RhはNOとの間で電子の受け渡しをしやすく、NOの浄化反応を促進することを突き止めた。
Rhの代わりにニッケルや銅などの金属を触媒にして実験。銅では、Rhに及ばないまでも良好な結果が得られた。
さらに銅を酸化させ、表面の酸素原子を取り除くと、銅の表面の電子状態がRhに近づき、浄化反応をより促進することが分かった。
共同研究をしているダイハツ工業などの実証実験でも有効なデータが示されたという。
笠井教授は「レアメタルを使わない触媒の開発に向けた大きな成果。それほど難しい仕組みではないので、
実用化は遠くないのではないか」と話している。
研究成果は東京で15日に開かれる国際ナノテクノロジー総合展・技術会議で発表される。
【技術】 極小ロボット・ヘリ、驚異の群行動(動画あり)
・ペンシルベニア大学GRASP(General Robotics, Automation, Sensing and Perception)研究所のロボット研究者たちは、20機の自律型極小ヘリコプターに、編隊飛行や複雑な曲芸飛行を完璧に行わせることができる。
印象的な新しい動画では、飛行中の極小ロボット・ヘリが、驚愕するほど機敏かつ正確に、反転や方向転換、障害物を避けながらの飛行、さらには8の字飛行まで行っている。
GRASP研究所は、2010年以降、Kmel Robotics社が開発した小型クアドローター(4発ローター)の性能を著しく向上させ、一連の動画に記録を残してきた。これらの動画では、ロボット・ヘリが、[空中に投げ上げられた]投げ輪をくぐり抜けたり、塔のような構造物を組み立てたりしている。
研究チームは昨年、基本的な編隊飛行のデモを行ったが、途中で通信が途絶えて、1機が脱落した。今回の動画はその改良版となる。GRASP研究所では引き続き、自律的に編隊飛行を行い、互いに通信して位置を保つ性能を伸ばそうとしている。
http://sankei.jp.msn.com/wired/news/120206/wir12020612000000-n1.htm
※動画:
【宇宙ヤバイ】巨大地球型惑星を発見!生命存在の可能性 地球から22光年、さそり座の赤色矮星を回る「GJ 667Cc」
Rachel Kaufman
for National Geographic News
February 3, 2012
地球から22光年離れた赤色矮星を周回する岩石惑星が発見された。中心星のハビタブルゾーン(生命
居住可能領域)内にあり、地球以外の天体では生命存在の可能性が最も有望視されているという。
新たなスーパーアース(巨大地球型惑星)は、さそり座の赤色矮星を公転しており、「GJ 667Cc」と
名付けられた。質量は地球の約4.5倍で、公転周期はおよそ28日。同じ恒星系内にはK型主系列星(KV、
橙色矮星)の連星も存在する。
赤色矮星は比較的暗い恒星で、GJ 667Ccが受ける光は地球に届く太陽光と比較しても若干弱い。しかし、
大部分が赤外線なので、エネルギーの吸収効率は地球よりも高いと考えられる。
研究チームの一員で発見当時アメリカ、ワシントンD.C.のカーネギー研究所に在籍していたギリェム・
アングラーダ・エスクデ(Guillem Anglada-Escude)氏は、「GJ 667Ccが大気を持ち、地表面が岩石で
覆われている場合、液体の水、さらに生命が存在する可能性は十分にある」と話す。
◆予想外の発見
アングラーダ・エスクデ氏の研究チームがGJ 667Ccを発見したきっかけは、ヨーロッパ南天天文台
(ESO)の公表データだった。ESOには、惑星の引力によって生じた恒星軌道の揺れを観測できる望遠鏡が
設置されている。
発見はある意味で予想外の出来事だったという。いくつかの惑星形成モデルを基にすると、GJ 667Ccの
中心星(GJ 667C)のように金属量が少ない恒星の周りでは、地球型惑星は期待できないからだ。天文学
での「金属」は、水素とヘリウムより重い元素を指す。炭素や酸素、窒素などの重い元素は岩石惑星の構成
要素となる。
一方、NASAゴダード宇宙飛行センターのアキ・ロベルジュ(Aki Roberge)氏は、必ずしも驚くべき発見
とは言えないと指摘する。「巨大ガス惑星は金属量の多い恒星の周りに形成される可能性が高い。しかし、
質量のより小さな惑星や岩石惑星についても同様かは、観測例が十分でないため分からない」。
小惑星や彗星などの小型天体は、金属が乏しい恒星の周囲で発見されている。地球型惑星の形成に関しては、
「恒星の組成による明確な差はなさそうだ」とロベルジュ氏は語る。
ただし金属量の少ない恒星の周囲では、「大質量の巨大惑星よりも、小型天体の方が形成されやすい傾向が
あるのではないか」と述べる。
◆初の観測例となるか
現在ドイツのゲッティンゲン大学に所属しているアングラーダ・エスクデ氏は、GJ 667Ccが実際に生命の
存在しうるスーパーアースである確証を得たいと話す。
(>>2以降に続く)
▽記事引用元 ナショナルジオグラフィック ニュース
http://www.nationalgeographic.co.jp/news/news_article.php?file_id=20120203001&expand#title
原文英語記事 New "Super Earth" Found at Right Distance for Life
http://news.nationalgeographic.com/news/2012/02/120202-new-planet-super-earth-habitable-zone-life-space-science/
▽画像 赤色矮星を周回するGJ 667Cc(右)のCG画像。左端の連星も同一恒星系内に存在する。
▽関連スレ
【宇宙】ハビタブルゾーン中心に地球に似た惑星
http://anago.2ch.net/test/read.cgi/scienceplus/1323160433/
そのためには、中心星の手前を惑星が横切る際に、中心星がどの程度減光するのかを測定する必要がある。
得られたデータを分析すれば、惑星の密度や組成を特定できるほか、場合によっては大気のさまざまな特性に
ついても解明することができるという。「GJ 667Ccが中心星の赤色矮星の手前を横切る可能性は1%程度だ」
とアングラーダ・エスクデ氏は予測する。
ただし、太陽系外惑星は多種多様な場所で発見が相次いでいる。金属量の少ない恒星を周回するスーパー
アースは、GJ 667Cc以外にも多数存在するかもしれないと同氏は期待する。「新たな機器の導入によって、
近い将来、このタイプの天体を数十個発見したいと考えている。そのためには、2~3年以内に少なくとも
1つは中心星の手前を横切ってもらう必要がある」。
(記事引用ここまで)
【医学】 白髪防ぐ分子複合体メカニズムを解明 東北大
東北大大学院生命科学研究科の福田光則教授(細胞生物学)の研究グループは、人間の肌や髪の毛の色のもとになるメラニン色素の生成過程で、特定の分子複合体が、色を作る動きとは逆に働くメカニズムを解明した。
この分子複合体の機能を抑えることで、色が作られない働きが抑えられ、白髪防止・予防への応用が期待されている。
メラニン色素はメラノサイトと呼ばれる特殊な細胞で合成され、細胞内の袋(メラノソーム)に入っている。
メラノソームは太陽光で成熟し、細胞内の微小管など通って皮膚や髪の毛を作る細胞や毛母細胞に届き、
肌や髪の毛が黒や茶などに色づく。
研究グループは、特定の遺伝子の欠損が原因で毛髪の白色化などの症状を示す「グリセリ症候群」のマウスのメラノサイトに注目。微小管内で通常とは逆方向にメラノソームを運ぶ分子複合体を特定し、詳しく解析した。
分子複合体の機能を阻止した場合には、メラノソームの動きが、正常な方向に回復することを突き止めた。
過剰に機能を発現させた場合は、逆方向への動きが促進されることも分かった。
分子複合体は逆方向への「荷札」の役を果たし、この荷札を特定のタンパク質が認識して、輸送役の分子が
微小管を使って運んでいた。
これまで微小管を通じてメラノソームが逆方向に送り返されている現象は確認されていたが、メカニズムは
分からなかった。
福田教授は「分子複合体の機能を阻害する薬の開発が進めば、将来的に白髪防止・予防への応用も期待できる」と話している。
完全養殖クロマグロ ついに商業化キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!
すしや刺し身に欠かせない高級魚クロマグロ。枯渇が心配されるなか、卵を孵化(ふか)させて大量に育てる「完全養殖」の商業化が始まった。世界で初めて完全養殖に成功した近畿大学が豊田通商と手を組み、世界市場への売り込みを目指す。
■漁獲規制と需要増にらむ
昨年11月、長崎県・五島列島の西端、福江島で約1万4千匹にのぼるクロマグロの幼魚の出荷が始まった。沖合に浮かぶ直径30メートルの養殖用いけすには、生後半年、体長30センチほどの幼魚が泳ぐ。
作業員が、傷つけないようにさおで釣り上げていく。2カ月かけて三つのいけすを空にし、長崎県や鹿児島県の養殖業者に販売。市場で取引される体長約1メートルになるまで、さらに3年間育てる。
いけすはトヨタ自動車グループの商社、豊田通商(名古屋市)がつくった。2年前に福江島に養殖会社「ツナドリーム五島」を設立。今回、初めての大量出荷にこぎつけた。
商業化のめどが短期間でついたのは、2002年に世界で初めてクロマグロの「完全養殖」を成功させた近畿大学水産研究所(和歌山県白浜町)が、全面的に協力しているからだ。
稚魚は、海から捕らずに、近大が育てたクロマグロの卵から孵化させたもの。衝撃に極端に弱いが、いけすを円くすることで、高速で回遊しても「壁」となる網にぶつからないようにした。
約40年の研究で、稚魚はストレスに弱く、密集状態では育たないことも分かった。大量養殖には大型いけすが幾つも必要で、近大にとっても資金力のある企業との提携が不可欠だった。
豊田通商と近大が商業化に踏み切ったのは、クロマグロが乱獲され、漁獲規制が進んでいることが背景にある。95年に世界で7.8万トンあったクロマグロの漁獲量は、09年には4万トンに。近大水産研の宮下盛(しげる)所長は「完全養殖で、海から捕らずにクロマグロを増やせる。年間20万匹くらいは供給できるようにしたい」と話す。
ツナドリーム社は2~3年後には年間5万匹まで出荷を増やし、事業を黒字化させたいという。同社の西出智社長は「特に中国で、海産物の需要がものすごい勢いで伸びている。世界的にマグロの需要が増えるなかで、完全養殖に頼るしかない、という時代が必ず来る」と話す。
http://www.asahi.com/business/topics/economy/TKY201201300116.html
【進化】 ネズミサイズから象サイズまで、大型化に2400万世代 哺乳類の進化分析 豪モナシュ大などの国際チーム
恐竜が繁栄していた時代にネズミほどの大きさだった哺乳類がゾウのように大きく進化するには約2400万世代かかったとの分析結果を、オーストラリアのモナシュ大などの国際研究チームが30日までにまとめた。
大型化は陸上では体重を支えるため筋骨の発達が必要だが、海中では浮力に助けられるため、進化のペースが2倍速いという。
一方、生息場所が狭い島などでは、餌が少なくて済むよう小型化することが知られるが、そのペースは大型化の場合に比べ10倍以上速いことが分かった。研究成果は米科学アカデミー紀要電子版に発表され、環境変化と進化の関係の解明に役立つと期待される。
地球上空にコールドプラズマ雲が存在することが判明 月への距離の4分の1まで広がり宇宙気象にも影響していた!
地球の大気圏の最上層部から、少なくとも月までの距離の4分の1まで広がる“冷たいプラズマ”の
雲が存在することが、欧州の人工衛星クラスターから得られた新たなデータにより明らかになった。
冷たいプラズマ(動きの鈍い荷電粒子)は地球由来で、大気圏と宇宙空間の境目では太陽光が
大気ガスの原子から電子をはぎ取り、プラスの電荷を帯びた中心部分の原子核だけが残されるため、
こうした粒子の雲が生まれる。
これらの粒子は観測が難しいが、宇宙天気にも影響を与えているのではないかと疑われてきた。
こうした宇宙天気の例としては、1月23日に発生した太陽フレアとそれに起因する磁気嵐がある。
太陽で嵐が発生した場合、冷たいプラズマと同様の、ただし高速の荷電粒子が大量に地球を襲う
ことから、地球起因の荷電粒子についても宇宙天気との関連が想起された。
しかし、地球をめぐる冷たいプラズマの正確な量を把握しなければ、これが及ぼす影響について
もわからない。
「これはテレビで見る天気予報に似ている。基本的な変数を把握せずに、妥当な予報を行うのは
非常に複雑な作業になってしまう」と、スウェーデン宇宙物理学研究所のマッツ・アンドレ
(Mats Andre)氏は説明する。「この冷たいプラズマの発見は、地上の天気で言えば、気象に影響を
与える海が新たに見つかったようなものだ」。
◆冷たいプラズマが見つかるまで
地球の上空約100キロにある電離層については、何らかの冷たいプラズマの存在が既に指摘されていた。
しかしさらに上空、2万~10万キロの範囲にある粒子の雲に着目した研究者は、これまで稀だった。
アンドレ氏と同僚のクリス・カリー(Chris Cully)氏は、この領域にもプラズマが存在するのでは
ないかと考えていたが、プラスの電荷を帯びた宇宙船が調査の障害になることもわかっていた。
冷たいプラズマが生成されるのと同様のプロセスで、太陽光は宇宙船を構成する材料からも電子を
奪うため、その外殻はプラスの電荷を帯びる。そのため、磁石の同じ極を合わせた時のように、宇宙船は
周囲の冷たいプラズマをはじき飛ばしてしまう。
そこで、この冷たいプラズマを検知するため、アンドレ氏とカリー氏は欧州宇宙機関(ESA)の探査機、
クラスター2から得られたデータに存在する特異性を分析することにした。
クラスター2は極端な楕円軌道で地球を周回する4つの人工衛星の集まりだ。最も地球から離れた時、
衛星は地球と月との距離の半分の地点にまで達する。ここまで離れることで、太陽から発せられる“熱い”
荷電粒子の影響を含め、地球の磁場や電気的活動を徹底的に調査、監視することが可能になる。
クラスター2が集めたデータに見つかった特異性は、これらの人工衛星の周囲で動き回る冷たい
プラズマの衝撃波であることが明らかになった。
(>>2以降に続く)
▽ナショナルジオグラフィック ニュース
http://www.nationalgeographic.co.jp/news/news_article.php?file_id=20120127001&expand#title
英語元記事 Giant Veil of "Cold Plasma" Discovered High Above Earth
http://news.nationalgeographic.com/news/2012/01/120126-solar-storm-cold-plasma-earth-space-science/
▽画像 地球を周回するESAの探査機クラスター2の想像図
http://images.nationalgeographic.com/wpf/media-live/photos/000/476/overrides/cold-plasma-above-earth-cluster-satellite_47690_600x450.jpg
▽Geophysical Research Letters
http://www.agu.org/journals/gl/
2 :星降るφ ★:2012/01/28(土) 09:40:48.78 ID:???
(>>1からの続き)
◆冷たいプラズマは宇宙天気の“巨象”
最終的に、アンドレ氏とカリー氏は、地球の磁場の果てに近い領域では、冷たいプラズマが全荷電粒子の
50~70%を占めていることを突き止めた。
この発見により、今後は予想以上に大量に見つかった冷たいプラズマを考慮に入れた新しい宇宙天気
モデルを作る必要があると、アンドレ氏は述べている。現時点では、この冷たいプラズマが太陽嵐などに
どのような影響を与えているのかはまったくわかっていない。
冷たいプラズマの影響についてアンドレ氏は、「宇宙天気に関しては小さいものではない。部屋に
大きな象がいる(誰もが認識しているがあえて触れない重要な問題の例え)ようなものだ」と述べている。
今回の冷たいプラズマに関する研究は、「Geophysical Research Letters」誌への掲載を許可された。
(記事引用ここまで)