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生命の始まりは海ではなく陸地だった…? 細胞を持つ生命は熱泥泉で生まれた可能性
Dave Mosher for National Geographic News
February 14, 2012
地球初の細胞を持つ生命体は、原始時代の海ではなく、火山による蒸気で熱せられ、ぬるぬるした
泥がたまる熱泥泉で生まれた可能性が高いとの研究結果が発表された。
最新の細胞および地質関連の研究に基づくこの説は、高名な自然科学者チャールズ・ダーウィンが
かつて提唱した、生命は栄養素に富む「小さな暖かい池」で生まれたとの考察にも近い。
進化論の初期のころのダーウィンの考察とは異なり、近年では生命の起源を海に求める理論が主流
だった。これは生命が繁栄するオアシスが海底で続々と見つかっているためだ。
こうした深海の生態系では、単純だが悪環境に強い微生物が熱水を放つ噴火口から生じる有毒な
無機物を食料として生きながらえている。これは多くの専門家が、地球上で最初の細胞が生まれた
場所に近いと考えている環境だ。
しかし今回発表された新たな研究は、あらゆる細胞が細胞膜の中に蓄える液体の組成は、原始時代
の海水とは似ても似つかないものだと指摘している。
一方で、この細胞内の液体は陸上の火山性の熱泥泉に見られる、濃縮された蒸気に非常に近いことも
判明した。
陸上でもこうした環境では、地球上のすべての生物の細胞内部と同様に、ナトリウムに対する
カリウムの割合が高い。一方、海洋環境では圧倒的にナトリウムの割合が高い。
「細胞が分子機械であるタンパク質を合成するためには、多くのカリウムを必要とする。ナトリウムは
これらの活動を阻むものだ」と、今回の研究の共著者でドイツのオスナブリュック大学所属の生物
物理学者、アルメン・ムルキジャニアン(Armen Mulkidjanian)氏は指摘する。
「生命はタンパク質を合成せずには生きられないため、細胞内のカリウムの濃度を高く保つ必要がある」。
◆生命誕生時の環境を維持する細胞
現在の生物の細胞は複雑なタンパク質を用い、細胞膜を通して余分なナトリウムを排出することで
正常な機能を保っている。
しかし誕生して間もない細胞では、そのような仕組みを使うことはできなかった。原始的な細胞膜と、
内部に運良く取り込めたあり合わせの栄養物で生きていくしかなかったはずだ。つまり、初期の細胞は
透過性が高く、完全に周囲の環境に左右される性質を持っていたと考えられる。ナトリウムに対する
カリウムの比率も、周囲の環境に応じて、カリウムの方が多くならざるを得なかったのだろう。
しかし原始時代の海水は、現在の海水と同じく、ナトリウムとカリウムの比率は40対1で、圧倒的に
ナトリウムが多い。
(>>2以降に続く)
▽記事引用元 ナショナルジオグラフィック ニュース
http://www.nationalgeographic.co.jp/news/news_article.php?file_id=20120214004&expand#title
英語原文 Life on Earth Began on Land, Not in Sea?
http://news.nationalgeographic.com/news/2012/02/120213-first-life-land-mud-darwin-evolution-animals-science/
▽画像 蒸気が立ち上るロシア、カムチャツカ半島の地熱地帯。
▽Proceedings of the National Academy of Sciencesに掲載の論文要旨
Origin of first cells at terrestrial, anoxic geothermal fields
http://www.pnas.org/content/early/2012/02/08/1117774109
この難問を踏まえ、ムルキジャニアン氏をはじめとする研究チームは複数の地質学者の協力を得て、
43億年前から38億年前の間に生物が出現した可能性のある海以外の場所について検討した。
その結果、陸地の地熱地帯、特にイエローストーン国立公園で見られるような熱泥泉でも、生物の
発生は可能であることが判明した。
「熱泥泉とは地中から蒸気が湧き上がり濃縮される場所で、この蒸気にはカリウムをはじめとする
多くの無機物が含まれている」とムルキジャニアン氏は説明する。「見た目は地中から湧いてくる
泥だまりのようで、初期の細胞にとっては絶好の生命のゆりかごになっただろう」。
これまで長い間、熱泥泉と原始時代の泥だまりとの類似性は否定されてきた。というのも、現在の
熱泥泉には硫化水素が大気中の酸素と化合して生まれる猛毒の化学物質、硫酸が大量に含まれている
からだ。
「酸性の強さを理由に、この説は敬遠されてきたが、原始の地球の大気では、酸素濃度は低かった
はずだ」とムルキジャニアン氏は指摘する。「こうした酸素の少ない環境が長期間にわたって維持
されており、これが地球で最初の生命を育む助けになったと考えられる」。
生命の起源は陸上にあったとする今回の研究は、2月13日付で「Proceedings of the National
Academy of Sciences」のオンライン版に掲載された。
(記事引用ここまで)
元々そういうとこにいたってことか
1) 今でもそういう環境で生物もどきの存在がいるのか?
2) 膜構造+選択的物質の透過は生物としての最低の機能
3) K+の多い液体の中で、今のタイプの細胞合成ができるのか?
が疑問だね。私としてはやはり海の方が可能性が高いと思う。
1)はそんな環境がないんじゃね?
2)とりあえず代謝して複製する分子ならいいんです、別に隔壁すらなくても
3)最初からNaのところにいたらNaを掻き出す機能なんか出来ずにNaの高い内部環境のままにするんじゃない。
ほぼ海だったんじゃないのか?
あの時代のNHKは神ってた
仮説が1つ増えただけ
しかし、仮説の1つに過ぎない海説が、いつの間にか「海は生命の母」とか、
まるで証明されたみたいに扱われているおかしな状況が改善されるなら、いい
ことだろう。
ビッグバン仮説もそうだが、こういうのが多いから。
おかしな状況を作り出したのは知性なきマスコミと大多数の一般人。
にしても無生物から生命が生まれるって、ちょっと聞いたらSFかよwって思うけど
実際に大昔に実証済みの現象なんだよな
てことは今からだって全く新しい生命を生み出すことは可能?
てか今でも自然に生まれてる?
プランクトンの餌になってるよ
生命の発生は実験による再現は出来ていない。
科学の未解決問題の一つ。
溶岩魔人があらわれた!
熱水噴出孔じゃねーの?
熱水噴出孔じゃないとすると陸のないエウロパじゃ
生命は発生してないかもしれんな。
それが偶然に生成される確率をコンピュータシミュレーションで計算すれば
面白い事になりそう。
生命と物質の境目って何だろう?
単なる物質(有機物?)と生命の中間的存在しているのかな?生命になりかけの物質・・・
それがあるとして、それは今も存在しているのかな?
一応ウイルスがそう RNA 遺伝情報だけの存在
ゲノムRNAにリボザイム活性のあるHDVみたいな奴が起源に近いってことか。
ある程度隔離された水溜りが無数にあってそこから生まれたとか
地下でもOKならどこの惑星・衛星でも可能性が出てくる。発見できないけど
ナトリウムが少ない水があって暖かい火山がないとダメなんじゃないの。
そうすると火山が常に爆発してるイオのほうが生命がいそうだな。
発生しても溶岩が流れてきてすぐ死んでるかもしれんけど。
この宇宙は実験室のフラスコの中なのさ
それこそタイムマシンでも作らないと。
もしかしたら海そのものが出来る前から原始生命は誕生していたのかも
それが冷えた水蒸気である雨に流されて水たまりの海へ集まったと考えると、
原始生命のプールとしての海という存在も自然に説明がつく
その論理は面白い
世界をやりなおしても生命は生まれるか?
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